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スプレッドシートの作業をAI×GASで自動化|週次集計を題材に手順を解説

つくる

毎週同じ条件で行を絞り、別のシートへ転記する。こうした作業は、1回20分でも年間ではかなりの時間になります。

Googleスプレッドシートなら、GAS(Google Apps Script)で処理を自動化できます。コードを一から覚えて書く代わりに、今の手順をChatGPTやClaudeへ説明し、たたき台を作ってもらう方法です。非エンジニアがどこまで準備し、何を確認すればよいかを順に説明します。

GASはスプレッドシートの中で動く

GASは、Googleのサービスを操作できるプログラム実行環境です。スプレッドシートの「拡張機能」から開けるため、専用ソフトを別途インストールする必要はありません。「毎朝決まった時間に集計する」「フォーム回答が来たら通知する」といった処理を組めます。

ただし、会社のGoogleアカウントでは実行や権限が制限されている場合があります。業務データで試す前に、社内ルールも確認してください。

手順1:自動化したい作業を「言葉」にする

最初に、今の手作業を文章にします。ここが曖昧なままコードを頼むと、動いても欲しい結果にはなりません。

例:

毎週月曜に、「回答」シートの先週分の行を抽出して、「週次集計」シートに部署ごとの件数をまとめている。手作業だと20分かかる。

「どのシートから」「どの条件で選び」「どう加工して」「どこへ出すか」まで書きます。可能なら、入力例と完成後の見本も用意します。

手順2:AIにGASのコードを頼む

ChatGPTまたはClaudeに、次の形で頼みます。

Googleスプレッドシートで使うGASのコードを書いてください。

■やりたいこと
(手順1で書いた文章)

■シートの構成
・シート名「回答」:A列=日付、B列=部署、C列=内容(1行目は見出し)
・シート名「週次集計」:ここに結果を出力

■条件
・コードには日本語のコメントを付けてください
・実行手順も初心者向けに説明してください

列の意味と見出しの有無は、コードを書く側には見えません。実データをそのまま貼れない場合は、同じ列構成のダミーデータを2〜3行用意すると伝わりやすくなります。完成形を見せる考え方は、議事録を整えるときにも使えます。

手順3:貼り付けて実行する

  1. スプレッドシートのメニュー「拡張機能」→「Apps Script」を開く
  2. 表示されたエディタに、AIが書いたコードを貼り付けて保存
  3. 上部の「実行」ボタンを押す
  4. 初回は「承認が必要」と出るので、自分のGoogleアカウントで許可する(自分のシートに自分のスクリプトがアクセスするための確認です)

初回の権限確認では、スクリプトが何へアクセスするかを読んでから許可します。AIが作ったコードだからといって、内容を確認せず権限を与えないようにしてください。

手順4:エラーは全文を残して相談する

初回から動くとは限りません。エラーが出たら、行番号を含むメッセージ全体と、直前に行った操作をAIへ渡します。業務データやアカウント情報が含まれていないかは、貼る前に確認してください。

エラーがなくても結果が違うことがあります。その場合は「期待した結果」と「実際の結果」を並べて伝えます。修正版を受け取ったら、元のコードを残したうえで差し替え、同じデータでもう一度試します。

手順5:トリガーで完全自動化する

手動実行で何度か確認できたら、Apps Script画面左の時計アイコン「トリガー」から実行タイミングを設定します。毎日、毎週、フォーム送信時などを選べます。

自動実行にしても、失敗が起きないとは限りません。最初のうちは結果とエラー通知を確認し、列の追加など元データの変更があったときはコードも見直します。

実際につまずきやすいところ

  1. 列がズレている:AIに伝えたシート構成と実物が違うと、別の列を読んでしまいます。列を追加・削除したらコード側も確認する
  2. 入力の揺れ:「営業部」「営業」「営業部 」(末尾スペース)が混在すると集計が割れます。自動化の敵はコードよりも入力の揺れ。入力規則(プルダウン)で先に揃えるのが根本対策です
  3. 会社のアカウント制限:組織のGoogleアカウントではGASの実行が制限されている場合があります。動かないときは管理者に確認を

最初に試すなら、週20分の作業から

週20分の作業でも、1年続けば約17時間です。処理を作るのに数時間かかっても、その後安定して使えれば回収できます。

最初は、元に戻せるコピー上のデータで試してください。表の集計より複雑な画像生成やファイル処理へ進みたくなったら、Claude Codeを使った自動化の手順が参考になります。題材選びで迷う場合は、最初の3か月の進め方から始めてください。

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